◎レセプションパーティー
 10月18日(土)18:00〜
 オープンスタジオとしてTesshu・河田潤一の2人のアトリエ
 をSUMISO内に設けます。運が良ければ、
 生で制作の様子を御高覧頂けます。

 
 


Tesshuというアーティストは熱いハートとどこか冷めた視点を持つ男である。
客観的に世界を見つめながらも、どこか暴力と愛が同居する危うさを持っている。
河田潤一は生き生きと街や人を描く。リズミカルな線と豊かな色彩は大いなる遊び心を表現すると同時にやさしく、憂いを含んだ視線を感じさせる。
この相反する個性の持ち主はアートの未来に対する諦めと希望をバランスよく兼ね備えている。
同世代や年下のアーティストから見れば、彼らは恵まれていると言えるかもしれない。
FM802のビジュアル、人気ミュージシャンのCDイラストなどを手懸けているのだから無理もない。
そんな彼らでさえも夢と現実のギャップに常に悩み、苦しんできたであろう。
東京ならともかく、地方都市・大阪に本拠を構えて制作を続けることは作家としてドンキホーテのような無謀さであると言える。
今回の展覧会は、2人の衝動であり、葛藤であり、反骨であり、精神である。
これまで自分を省みるきっかけであり、新たなスタート地点でもある。
これからの彼らの作家活動を温かく厳しく見守ってほしい。
どうか2人の覚悟の様をじっくりと御高覧あれ! 

プローデューサー 三村 康仁

 
 
 



大阪府東大阪市在住
1967年 2月 大阪生まれ
1988年 大阪デザイナー専門学校 グラフック課卒業

詳しい略歴はこちら→

 
 
 

実は、僕の「怒り」は、常に世の中に憤慨し、その表現に執念するというような、高尚なものではなく、ただのイラチなのである。「粘り強く」とか「我慢」などと言われると耐性がないものだからすぐにパンクしてしまう。(日々反省)
そんな人間が昔、癒しの絵など描いておりました。スミマセン。自分と癒しのミスマッチングを悟り、
現在は「自称社会派」として世間の諸善諸悪を衝動的に(おもいつきで)描いている。
事件、恐怖、悲しみ、怒り。とくに怒りを社会に対しぶつけていた。
『ひいてしまう』と思える作品が大半だが、相反して笑っている人がいたりするのが不思議である。
良く見ると、社会に対し指差していたそれは、全て自分の悪しきであり、世間のそれに例え『許してくれ〜』と
いわんばかりにに媚ていた。その軟弱加減に可愛いという子までいるしまつ。
そんな自分の滑稽さは、救いようもなく、しまいには、自分でも笑けてくる。
ある社会学者が言うに、『笑い』の場合、笑った後『あっ、オレのことか』という具合いに、自分自身に反省の眼差しが向くことがあり得る。
『怒り』『悲しみ』だけではそれはあり得ないらしい。
てなわけで今の『世の中最悪すぎてワラケル!』ってのは如何でしょうか?
一言で言うとブラックユーモアを描いているのかなぁ。
何が言いたいのか良く解らんが、『BLACk PEACE』(闇のなかのピースの意)はとうぶん僕のテーマ。
でも、気まぐれに、LOVELYな絵を描くと以前より良いなァ何んて思えることもあるのは不可思議だ? 

今回の展示会に携わってくれた、デザイナーの木村仁保さん、スミソーの小野ちあきさん、
二人展を一緒にできた河田純一氏、立体協力してくださった村林氏、
プロデュースしていただいた三村氏に本当に感謝いたします。